家購入の初期費用はいくら必要?諸費用・外構・家具家電までまとめて解説

家購入の初期費用を解説するアイキャッチ画像

費用・資金計画 2026年10月4日 公開 読了 約11分

「家の価格は予算内だった。なのに、契約が進むにつれて“聞いていないお金”が次々と出てきた」——住宅購入でいちばん多い失敗が、これです。本体価格と、実際に必要なお金は別物です。この記事では、諸費用・外構・家具家電・引っ越しまで、家を買って住み始めるまでにかかる初期費用を、項目ごとに金額の目安つきで整理します。那須塩原で990万円の家を検討している方のケースを軸にお伝えします。

結論

家の初期費用は、登記・ローン・保険・税金などの「諸費用」だけで本体価格の約10%。さらに外構・家具家電・引っ越しまで含めると、本体価格の30〜35%になります。本体価格990万円の家なら、初期費用は約370万円、住み始めるまでには約1,360万円が必要です。本体価格だけで資金計画を立てると、必ずこの部分で崩れます。逆に言えば、最初からこの金額を織り込んでおけば、資金計画は崩れません。

  • 初期費用は本体価格の10〜15%(諸費用のみ)。外構・家具家電まで含めると30〜35%。
  • 見落とされやすいのが外構・家具家電・カーテン照明。ここだけで本体価格の25%前後になります。
  • 本体価格が安い家ほど、初期費用の比率は高く出ます。固定費(家具家電・外構)は家の価格に比例しないためです。

家の初期費用は、本体価格の10〜15%が目安

住宅購入で「初期費用」と言ったとき、どこまでを含めるかで金額が大きく変わります。まず、この2つを分けて考えてください。

「初期費用」の2つの捉え方
捉え方含まれるもの本体価格に対する目安
狭義の初期費用諸費用(登記・ローン・保険・税金・地盤)約10%
広義の初期費用上記+外構・家具家電・カーテン照明・引っ越し約30〜35%

※ 注文住宅の場合の目安です。土地を購入する場合は、別途「土地の仲介手数料(土地価格の3%+6万円+消費税)」と土地の登記費用が加わります。

住宅会社が「諸費用は本体価格の1割ほどです」と言うとき、それは狭義の初期費用を指しています。ここに外構・家具家電・カーテン照明・引っ越しが加わると、金額は一気に2倍以上になります。

本体価格990万円と、本体以外に約370万円かかることを示したグラフ
「物件価格の5〜10%」という情報には、外構も家具家電も入っていません

住宅購入の初期費用を調べると「物件価格の5〜10%」という数字が出てきます。これは諸費用だけの話です。実際に住み始めるまでには、外構・家具家電・カーテン照明・引っ越しが必ず発生します。この2つを同じ「初期費用」として混ぜてしまうと、数百万円の誤差が出ます。

初期費用の全体像——4つのカテゴリ

初期費用は、性格の違う4つのカテゴリに分かれます。発生するタイミングも、削れるかどうかも違います。

初期費用の4カテゴリ(本体価格990万円の家の場合)
カテゴリ目安金額特徴
① 諸費用約100万円登記・ローン・保険・税金。ほぼ削れない
② 外構・庭約100万円後回しにできる。段階施工が可能
③ 家具・家電約130万円優先順位づけで圧縮できる
④ カーテン・照明・引っ越し約40万円自分で手配すると抑えられる
合計約370万円本体価格の約37%
初期費用約370万円を諸費用・外構・家具家電・カーテン照明に分けた内訳図

諸費用の内訳(登記・ローン・保険・税金)

ここからは、カテゴリごとに中身を見ていきます。まずはほぼ削れない諸費用から。

諸費用の内訳と目安(本体価格990万円・住宅ローン利用の場合)
項目目安金額内容
登記費用約25万円登録免許税+司法書士報酬。所有権保存・抵当権設定など
ローン関連費用約25万円事務手数料(定額型3.3万円前後/定率型は借入額の2.2%前後)+保証料
火災保険料約20万円20年一括払いが一般的。木造新築で年3〜6万円が目安
地盤調査・税金・その他約30万円地盤調査、印紙税、固定資産税の日割り精算、各種申請費用
合計約100万円本体価格の約10%
諸費用約100万円を登記・ローン・保険・その他に分けた内訳図

見落としやすい3つの落とし穴

  • ローン事務手数料の型を確認していない。定額型(3.3万円前後)と定率型(借入額の2.2%前後)では、借入額によって数十万円の差が出ます。
  • 保証料の有無を確認していない。保証料は借入額の2%前後が目安。ただしネット銀行など保証料がかからない商品もあります。
  • 地盤改良費を想定していない。地盤調査の結果、改良が必要になると10〜150万円かかります。土地の条件次第では、これが最大の変動要因になります。
「諸費用は後から払えます」は、正しくありません

諸費用は、住宅ローンの対象にならないものがほとんどです。つまり、現金で用意する必要があります。「ローンを組むから大丈夫」と考えていると、引き渡し直前に現金が足りなくなる——これが最も多い資金計画の失敗です。

外構費用は「どこまでやるか」で決まる

外構は、初期費用の中で最も金額の幅が大きく、最も後回しにしやすい項目です。

外構費用の目安(敷地面積別)
敷地面積費用の目安できることの例
30坪80〜150万円駐車場コンクリート・アプローチ・最低限の目隠し
40〜50坪120〜250万円+カーポート・フェンス・庭の植栽
50坪以上200〜400万円+ウッドデッキ・物置・門扉・庭全体の造園

※ 外構費用は「建物価格の5〜10%」が一つの目安とされます。高低差のある土地や、駐車台数が多い場合は、これより高くなります。

平屋はとくに注意が必要です。同じ延床面積でも平屋は必要な土地面積が1.5倍以上になるため、外構をかける面積も広くなります。30坪の平屋なら、土地は70〜85坪。外構費用は200万円を超えることも珍しくありません。

外構は「全部いっぺんに」やらなくていい

外構は、①生活に必須の部分(駐車場・アプローチ・排水)と、②後から足せる部分(フェンス・カーポート・植栽・ウッドデッキ)に分けられます。①だけを引き渡し時に施工し、②は1〜2年かけて追加する——この段階施工なら、初期の現金負担を100万円以上減らせます。
「外構は最初に全部やらなければいけない」という決まりはありません。

家具・家電・カーテン・照明は、想像より高い

新居の家具家電は、「引っ越してから考えよう」では間に合いません。理由は単純で、金額が大きいからです。

家具・家電・カーテン・照明の目安(一から揃える場合)
項目目安金額補足
家具(リビング・ダイニング・寝室・子ども部屋)50〜100万円ソファ・テーブル・ベッド・収納など
家電(冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなど)50〜80万円エアコンは台数分。設置工事費も別途
カーテン20〜50万円4LDK・窓10箇所で30万円〜が目安
照明器具10〜30万円引掛シーリングで自分で取り付けると抑えられる
合計130〜260万円こだわると青天井になる項目

とくにカーテンと照明は、家の仕様に左右されます。天窓や吹き抜け、勾配天井があると、既製品では対応できず、オーダーになるためです。間取りを決める段階で、窓の形と数を把握しておくことが、結果的に費用を抑えます。

家具家電は「必須」と「後回し」に分ける

新生活に絶対に必要なもの(冷蔵庫・洗濯機・照明・カーテン・寝具)と、後から買い足せるもの(ソファ・ダイニングテーブル・子ども部屋の家具・テレビボード)に分けてください。
後者を後回しにするだけで、初期費用を50〜100万円単位で圧縮できます。引っ越し直後は、生活してみて初めて「何が必要か」が分かるものです。

本体価格別・初期費用のシミュレーション

本体価格ごとに、初期費用がいくらになるかを試算しました。

本体価格1,000万・1,500万・2,000万円別の初期費用を比較したグラフ
本体価格別の内訳シミュレーション
本体価格諸費用外構・庭家具・家電カーテン・照明・引っ越し初期費用 合計
1,000万円約100万円約100万円約130万円約40万円約370万円
1,500万円約150万円約130万円約150万円約40万円約470万円
2,000万円約200万円約150万円約180万円約40万円約570万円

※ 相場感を示す試算です。土地の有無・条件、仕様、時期によって金額は変わります。必ず個別の見積もりでご確認ください。

契約時から引き渡し後までの初期費用の支払いタイミングを示した図
  • 本体価格の外側に、本体の約37%のお金がかかる。
  • うち諸費用は約27%。残りは外構・家具家電・カーテン照明・引っ越し。
  • 現金が必要になる山は「引き渡し時」。ここに登記・ローン・保険が重なる。
  • 家具家電は家の価格に比例しない固定費。本体価格が安いほど比率は高い。

初期費用を抑える5つの方法

初期費用は、「削る」のではなく「順番を変える」ことで抑えられます。効果が大きい順に並べました。

  1. 外構を段階施工にする|生活に必須の部分だけを引き渡し時に施工し、フェンス・カーポート・植栽は後から追加します。100万円以上を後ろにずらせます。
  2. 家具家電を「必須」と「後回し」に分ける|ソファ・ダイニングテーブル・子ども部屋の家具は、生活してみてから買う。50〜100万円を圧縮できます。
  3. カーテンと照明を自分で手配する|住宅会社経由だと割高になりがちです。既製品が使える窓の形にしておけば、カーテンは半額以下にできます。
  4. ローン商品を事務手数料の定額型で選ぶ|借入額が小さいほど、定率型より定額型が有利になります。990万円の借入なら差は数万円〜十数万円です。
  5. 火災保険の期間と補償を絞る|補償を必要十分に絞り、払い方(一括/分割)を選ぶことで、数十万円単位で変わります。
いちばん効くのは「最初に総額で聞くこと」

個別の工夫より効果が大きいのは、住宅会社に「初期費用を含めた総額」を最初に聞くことです。
「本体価格990万円+諸費用100万円+外構・家具家電の目安」——ここまで最初の打ち合わせで出せる会社なら、資金計画は崩れません。出せない会社は、後から追加費用が発生します。

よくある質問

家の購入で初期費用はいくら必要ですか?

諸費用(登記・ローン・保険・税金・地盤)だけで本体価格の約10%。外構・家具家電・カーテン照明・引っ越しまで含めると本体価格の30〜35%が目安です。本体価格990万円の家なら、初期費用は約370万円になります。

初期費用は住宅ローンに含められますか?

含められないものがほとんどです。登記費用・ローン関連費用・火災保険料・外構・家具家電は、原則として現金で用意する必要があります。「ローンを組むから大丈夫」と考えると、引き渡し直前に現金が足りなくなるため注意してください。ただし、オーバーローン(諸費用込みの借入)が使える場合は一部を賄えます。

外構費用はどのくらいかかりますか?

敷地面積によります。30坪で80〜150万円、40〜50坪で120〜250万円、50坪以上で200〜400万円が目安です。平屋は必要な土地が広いため、外構費用も高くなります。段階施工にすれば、初期の負担を100万円以上減らせます。

家具家電はいくら用意すればいいですか?

一から揃える場合、家具50〜100万円・家電50〜80万円・カーテン20〜50万円・照明10〜30万円で、合計130〜260万円が目安です。必須のものと後回しにできるものを分ければ、初期は50〜100万円程度に抑えられます。

土地を購入する場合、初期費用はもっと増えますか?

増えます。土地の仲介手数料(土地価格の3%+6万円+消費税)と土地の登記費用が加わるためです。たとえば1,500万円の土地なら、仲介手数料だけで約51万円(税別)かかります。建物分の初期費用と合わせて計算してください。

まとめ

  • 初期費用は、諸費用だけで本体価格の約10%。外構・家具家電・引っ越しまで含めると30〜35%。
  • 本体価格990万円の家なら、初期費用は約370万円、住み始めるまでに約1,360万円。
  • 諸費用は初期費用全体の約27%にすぎない。残りは「家そのもの以外」にかかるお金です。
  • 本体価格が安いほど、初期費用の比率は高く出る。固定費が家の価格に比例しないためです。
  • 初期費用は「削る」より「順番を変える」。外構の段階施工と家具家電の後回しが最も効きます。
HEISEI HOUSING

本体価格のあとにかかるお金まで、
最初にお伝えします。

高い家を買ってローンに追われ、外食や旅行、趣味や家族の時間まで我慢する。それでは本末転倒です。
家を持つことは目的ではありません。家族が笑顔で安心して幸せに暮らすための「手段」です。
だから平成ハウジングは「無理をしない家づくり」にこだわります。
本体価格だけでなく、諸費用・外構・家具家電まで含めた総額を、最初の打ち合わせでご提示します。
家も趣味も家族の時間も。すべて諦めない人生のために。

「うちの場合、初期費用はいくら?」

本体価格・諸費用・外構・家具家電まで含めた総額を、最初の相談でお出しします。
資金計画が崩れないように、先に全部お見せします。

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